【書評】福岡はすごい/牧野洋 イースト新書
- SHO WATABE
- 2020年1月7日
- 読了時間: 2分
福岡には仕事で5,6回、プライベートで1回訪れたことがある。
初めて福岡に訪れた時の印象は「中心地と空港が異常に近い」「食べ物が美味しい」「美人が多い」。
書店でこの本を見つけた時、そんなことを思い出しながら購入。
著者の牧野洋さん曰く「福岡は日本のアメリカ西海岸で日本復活のカギを握っている」そうだ。
確かにこの本を読むとそんな気がしてしまうくらい、福岡を魅力満載で紹介している。
どちらかというと福岡県民というよりはその他の地域に住んでいる人向け。
今後福岡に住む可能性がある人には読んでほしい。
牧野さん一家はカルフォルニアと福岡で生活した経験を持つ。
なので構成としては福岡と西海岸の共通点を探すということを軸に、住みやすさやイノベーション、人種の多様さやエンターテイメントの観点で「福岡のすごさ」を語っている。
カリフォルニアから福岡に引っ越された時、お子さんの年齢は小学5年生、3年生、保育園の年中組という大変なとき。
そのため子育てという観点も多いに含まれている。
ちなみに現在は奥さんのお仕事の都合上、東京にお住まいのようだ。
おそらく著者が本書で一番言いたいことは、福岡が「リバブル」だということ。
様々なデータや経験で住みやすいことを記述している。
個人的に印象に残ったのは市長である高島宗一郎さんの存在。
本書では政治家になるためにまずアナウンサーになったというエピソードや、井の中の蛙にならないよう市長就任以来150日間も海外出張に当てていることを紹介している。
やはり変革期には若いパワフルな力が必要だ。
著者の牧野洋さんは日本経済新聞でニューヨーク特派員や編集委員を歴任。
その後独立し、執筆・翻訳の活動をしている。
現代ビジネスと週刊ダイヤモンドでコラムを連載中。
今、日本は元気がない。
その原因の一つは東京一極集中にあると思う。
そこに一筋の光を見るような一冊。
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