top of page

【書評】人それぞれに”競馬”あり/関口隆哉 宮崎聡史 KADOKAWA

  • 執筆者の写真: SHO WATABE
    SHO WATABE
  • 2020年4月20日
  • 読了時間: 1分

少し前に「泣ける競馬(平松さとし著)」を読んで競馬熱が再燃。

基本的には競馬ゲームの知識しかないため、ゲームには出てこない人たちの話が出てくる本書を購入。


内容は競馬に関わる10人のインタビュー集。

競馬ファンには馴染みの深い人が多いものの、世間的な認知度はあまりない人たちである。

なので、競馬初心者の人よりはある程度コアなファンが対象。


競馬ゲームでは裏方の人たちのことを考えることはまずない。

しかし、このような本を読むと本当に様々な人が様々な考えを持ち、努力して成り立っていることがわかる。


印象に残ったのはラジオNIKKEIアナウンサー、大関隼さんの話。

1着馬の名前を間違えた、走っていないはずの馬名を言ってしまったなどの失敗談は笑ってしまう。

ただ、最大18頭の競走馬名を逐次変わる状況の中で正確に実況するのは相当な技術だと思う。

ちなみに実況は公式記録になるので、失敗した場合は録り直すのだそうだ。


書店で競馬のコーナーに行くと基本的には「馬券必勝法」のような本が目立つ。

競馬がギャンブルである限り仕方のないことではあるが、このような表に見えない努力などがわかる本が多く出版されて欲しい。


https://www.amazon.co.jp/dp/4047360112/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_lQTpEbV40AMJC

 
 
 

最新記事

すべて表示
【書評】あひる/今村夏子 角川文庫

今村夏子さんの作品を読むのは「星の子」以来2作品目。 本書は「あひる」「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3篇を収録。 星の子にも言えることだが、難しい言葉は一切使われず、会話文も多い。 そのためすんなり読めるが、なぜか読み終わった後に「純文学を読んだ!」という充実感にも似た...

 
 
 

コメント


bottom of page