【書評】アルゲリッチとポリーニ/本間ひろむ 光文社新書
- SHO WATABE
- 2020年2月20日
- 読了時間: 2分

5年に1度行われるショパン国際ピアノ・コンクール。
今年(2020年)はその開催年である。
この本ではショパンコンクールを優勝し、日本でも人気が高いと言われているマルタ・アルゲリッチとマウリツィオ・ポリーニの半生について解説。
文章としては不規則にアルゲリッチとポリーニの説明が出現する。
なので、ある程度クラシック音楽やピアニストに関しての知識がないと混乱する。
(私は小さい時にピアノを習っていたので、多少クラシック音楽の知識あり。)
ただ、2人を説明するページは228中132ページと多くない。
それ以降は、世界のコンクール事情や今年のコンクールの楽しみ方、名盤解説など読みやすくまとめられているため、読了するのに時間はかからない。
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マルタ・アルゲリッチ
1941年6月5日、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。
1965年のショパン国際ピアノ・コンクール優勝。
情熱的な演奏スタイル。楽曲全体を通して作曲家の息遣いや動きをモニターする。
離婚歴2回。3人の娘がいるが、全て父親が違う。
恋愛の傾向としては「人」というよりその人の「才能」に恋してしまう。
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マウリツィオ・ポリーニ
1942年1月5日、イタリア・ミラノ生まれ。
1960年のショパン国際ピアノ・コンクールを満場一致で優勝。
高いテクニックを持ち、スコアから作曲家の意図を汲み取る。
ショパンコンクール優勝後、自分に足りないところを補うため8年間沈黙。
その際にミラノ大学で物理学と美学を学ぶ。
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この本を読んで思ったことは、性格や演奏は正反対であるが、間違いなく2人とも天才であるということ。
そんなエピソードもたくさん盛り込まれている。
もしこれからクラシックを勉強したいという方は、この2人を軸にしていくと入りやすいと思う。
ちなみにこの文章は、Amazonプライムミュージックでポリーニのバッハを聴きながら書いています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4334044530/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_7SZiEb1GHEK85
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