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【書評】わかりやすさの罠/池上彰 集英社新書

  • 執筆者の写真: SHO WATABE
    SHO WATABE
  • 2020年1月13日
  • 読了時間: 2分

元週刊こどもニュースのお父さんでお馴染みの池上彰さん。

最近池上さんの本を読むことが、多いがいつも圧倒的な知識とわかりやすさに驚かされる。

そんな著者がわかりやすさと引き換えに知る力が失われていると警鐘を鳴らし、それを鍛える方法を紹介している。


おすすめする対象は、池上さんの著書を何冊か読んだことのある方。

知る力を向上させる方法を紹介している箇所で、著者の驚異的な生活スタイルが垣間見れる。


この本の面白さはなんといっても著者の情報収集方法。

基本は大量の新聞と書籍。

とにかくインプットの量を増やし、そこからアイデアを見つけてアウトプットする。

そうでなければ毎月25本の原稿とテレビ出演はこなせない。

この大量のインプット→アウトプットが豊富な知識の源泉。

ちなみにインターネットはSNSを含めほとんど見ないとのこと。


また前半では「テレビに偶然はない」「ニュースにも台本がある」などメディアの裏話が披露されている。

この辺りも興味深い。


最近私は教育学者である齋藤孝さんの著書もよく読むが、新書に対する考え方や毎日書店に行くという点など共通点が多い。

齋藤さんもとても知識豊富な方なので興味深い。


最後に一番印象に残った文章。

〜ジャーナリストになって半世紀近く経ちますが、「もっと知りたい」という気持ちが消えることはありません。〜

この底なしの知的好奇心には脱帽。


https://www.amazon.co.jp/dp/4087210669/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_r5jfEbAAH91BJ

 
 
 

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