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【書評】EQトレーニング/高山直 日本経済新聞出版社

  • 執筆者の写真: SHO WATABE
    SHO WATABE
  • 2020年3月2日
  • 読了時間: 2分


EQは1990年にピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士が発表した理論。

情動知能、感情能力と呼ばれ、感情をうまく管理したり、利用する能力と定義されている。


2人は「成功に導く能力は学歴などで現れる能力2割、8割は対人関係能力(EQ)」と結論づけている。


また、EQ理論の一説ではEQの能力は高めることができるとのこと。

この本は誰でも今日からできるEQトレーニングを高山直さんが紹介している。


さらに購入者特典として無料で2回、EQ診断を受けることができる。

診断結果には12個の指標があり、各指標ごとにトレーニング方法が記載されている。


なので、一度診断結果を確認し、自分に足りない指標のトレーニングを2ヶ月間行う。

そして2ヶ月後にもう一度診断し、結果を確認するという方法が推奨されている。


ちなみにこの2ヶ月というのは、行動心理学上、2ヶ月間強制的に行動を変えると、その行動は自動化し、その行動ができるようになるという考えがもとになっている。


EQが高い人の特徴をまとめると2点。

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1.

感情を制御できるので、怒りなど負の感情が起こった際、行動に移る前に考えることができる。

ゆえに合理的な判断をしやすい。


2.

他人の感情に対して気を配れるため、他人に対して共感できる。

共感が生まれると、そこから信頼関係が生まれやすくチーム運営がスムーズになる。

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確かに両方とも現代社会の成功には欠かせない特徴である。


私が興味を持ったのは1on1ミーティング。

これは週に1回程度20分、上司と部下が1対1で話し合うというもの。

アメリカで生まれ、シリコンバレーでは組織文化として定着しているとのこと。

これの主人公はあくまで部下側。上司の目的は「気持ちを聴く」こと。


コミュニケーションの基本は1対1。

これでお互いに共感が生まれれば、職場環境の改善になるのではないかと思う。


最後に私のEQ診断の結果は105点でした・・・。

(EQ診断の平均値は119点。)




 
 
 

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