【書評】1兆ドルコーチ/エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、櫻井祐子(訳) ダイヤモンド社
- SHO WATABE
- 2020年4月6日
- 読了時間: 2分
アップルのスティーブ・ジョブズ、Googleのラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、エリックなど様々な大物をコーチしたビル・キャンベル。
惜しくも2016年に亡くなってしまった彼のエッセンスを残すために記された書。
チームのリーダーに必要なことが全て書かれている。
彼の教えを無理やりまとめると「チームファースト」。
大切なポイントは3つ。
1.有能なマネージャーやリーダーになるためには、有能なコーチになる必要がある
2.正しく勝利することが全て
3.人を大切にするには、人に関心を持たなくてはならない
1.
マネージャーやリーダーに必要なのはコミュニティをうまく運用すること。
まずはコーチとしての能力を発揮し、チーム全体の士気を上げる。
さらに個人に対しては力を発揮できるような環境を整え、正しい方向に成長できるようにアドバイスする。
そして全員が個人の利益よりチームを優先させるように、適材適所に人材を配置したり、賞罰を与える。
2.
ビジネスは勝負でもある。
ゆえに勝たなくてはならない。
ただ、結果だけでなくプロセスが重要。
そのプロセスとは「誠実さ」。
誠実さに欠けた勝利は全く意味がない。
3.
企業にとって人材はもっとも大切。
その「人」を大切にするには、まず関心を持つこと。
そして信頼を得ること。
さらに信頼の要素は「約束を守ること」「誠意」「率直さ」「思慮深さ」。
リーダーやマネージャーと言われる人たちに必要なことはこの本に全て書いてある。
特に最近は生産性や効率などが重視されすぎて、人間性を無視する風潮があるように感じる。
しかし、企業を動かしているのは間違いなく人間。
ゆえに人に対して「愛」を持って接し、チームのモチベーションを高く保ち、成長させ続けることが大切。
もちろん、ビル・キャンベルのやり方をそのままマネすればうまくいくわけではない。
この本から必要な要素を感じ取り、自分なりにアレンジし、行動することが肝要である。
https://www.amazon.co.jp/dp/4478107246/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_rzznEbPH5HV8A
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